「うまく説明できない」
「何から話せばいいのかわからない」
「話しても、分かってもらえない気がする」
こころの不調や生活のしづらさを抱えている時、自分の状態を言葉にすることは、とても難しいことがあります。
ご本人だけでなく、ご家族も同じです。
「どう関わればいいのかわからない」
「何を言っても届かない気がする」
「家族だけで抱えるのが限界かもしれない」
そんな思いを抱えながら、日々を過ごしている方も少なくありません。
Reafすみよしでは、すぐに答えを出すことよりも、まず一緒に話してみることを大切にしています。私たちは、Open Dialogueの考え方を学び続けています。
この記事では、Open Dialogueとはどのような考え方なのか、そしてReafすみよしがなぜ対話を大切にしているのかを、できるだけやさしくお伝えします。

Open Dialogueとは、どんな考え方ですか
Open Dialogueは、フィンランドで発展してきた精神保健のアプローチです。
特徴のひとつは、ご本人だけでなく、ご家族や関係する支援者も含めて、今起きていることを一緒に理解していく姿勢にあります。専門職が一方的に答えを出すのではなく、その場にいる人たちの声を大切にしながら、対話を重ねていく。
その中で、「何が起きているのか」「どんな不安があるのか」「どんな関わり方が安心につながるのか」を少しずつ見つめていきます。
Open Dialogueは、ただ話を聞くだけのものではありません。本人の声、家族の声、支援者の声、まだ言葉になっていない思い。そうした複数の声を、急いでまとめすぎず、その場に置いていくことを大切にする考え方です。
答えを急がないことにも意味があります
困っている時ほど、私たちは早く答えを出したくなります。「どうしたらいいですか」「何が正解ですか」「このままで大丈夫ですか」。そう聞きたくなるのは、自然なことです。
けれど、こころや暮らしの困りごとは、すぐにひとつの正解が見つかるとは限りません。ご本人にとっては安心につながることが、ご家族にとっては不安に見えることもあります。ご家族が良かれと思っていることが、ご本人には少し苦しく感じられることもあります。支援者が必要だと思うことが、その人のタイミングにはまだ合わないこともあります。
だからこそ、Reafすみよしでは、すぐに結論を急ぐのではなく、まずは今起きていることを一緒に見つめる時間を大切にしたいと考えています。
答えを急がないことは、何もしないということではありません。その人のペースを大切にしながら、必要な言葉が出てくるのを待つこと。まだ整理できていない気持ちを、整理できていないまま置けること。それも、支援の大切な一部だと考えています。
本人だけでなく、ご家族の声も大切にします
精神科訪問看護というと、ご本人への支援をイメージされる方が多いかもしれません。もちろん、ご本人の気持ちや自己決定はとても大切です。
同時に、ご家族が抱えている不安や疲れも、見えないところで大きくなっていることがあります。
「本人を責めたいわけではない」
「でも、このままだと家族もしんどい」
「どう声をかけたらいいかわからない」
「見守ることと放っておくことの違いがわからない」
こうしたご家族の声も、Reafすみよしでは大切にしたいと考えています。
Open Dialogueの考え方では、本人だけでなく、その人を取り巻く関係性にも目を向けます。誰か一人を悪者にするのではなく、今どんなことが起きているのかを一緒に理解していく。そこから、少しずつ関わり方の糸口が見えてくることがあります。
ご家族だけの相談も、歓迎しています。本人がまだ訪問看護に前向きではない場合でも、まずはご家族が状況を整理するところから始められます。
支援者や関係機関との対話も大切にしています
地域での暮らしを支えるためには、一つの事業所だけでできることには限りがあります。主治医、相談支援専門員、ケアマネジャー、地域包括支援センター、グループホーム、行政や福祉の窓口——その人の暮らしには、多くの関係者が関わることがあります。
Reafすみよしでは、関係機関との連携も、単なる情報共有ではなく、対話として大切にしたいと考えています。「何を支援するか」だけでなく、「何を大切に支援するか」。
「どのサービスを入れるか」だけでなく、「その人にとって、どんな暮らしを守りたいのか」。そうしたことを、関係する方々と確認しながら、支援の方向性を整えていきます。
Reafすみよしが対話を大切にする理由
私たちが対話を大切にするのは、その人の暮らしは、その人だけのものだからです。
支援者が先に答えを決めてしまうと、一見スムーズに進むことがあります。でも、本当に大切なのは、ご本人が自分の暮らしについて、少しずつ選び直せることだと考えています。
「本当はどうしたいのか」「何があると安心できるのか」「何はまだ怖いのか」「どんな暮らしなら、続けられそうなのか」。そうした問いは、一度で答えが出るものではありません。話してみて、少し考えて、また話してみる。その繰り返しの中で、小さな気づきや選択肢が生まれることがあります。
Reafすみよしにとって対話とは、きれいに話せることではありません。沈黙があってもいい。うまく言えなくてもいい。同じ話を何度してもいい。その人のペースで言葉が出てくる場を、一緒につくっていくこと。それが、私たちが大切にしたい対話です。
Open Dialogueを「そのまま形だけ」取り入れるのではなく
Open Dialogueは、とても大切な考え方です。ただし、Reafすみよしでは、「私たちはOpen Dialogueを完全に実施しています」という言い方はしていません。
私たちは、Open Dialogueの考え方を学び続けています。
なぜなら、対話は技法として形だけ取り入れるものではなく、日々の関わり方そのものに表れるものだと考えているからです。相手の話を急いで評価しないこと。一方的に決めつけないこと。本人と家族の声をどちらも大切にすること。支援者同士でも、分かったつもりにならないこと。そうした一つひとつの姿勢を、毎日の支援の中で育てていきたいと思っています。
よくある不安への回答
Q. うまく話せなくても大丈夫ですか?
大丈夫です。最初から整理して話す必要はありません。言葉にならないこと、途中で止まってしまうこと、沈黙があることも含めて、その人のペースを大切にします。
Q. 家族が一緒に話してもいいですか?
はい。ご本人が望まれる場合や状況に応じて、ご家族と一緒に話すことも大切にしています。また、ご家族だけの相談も可能です。
Q. 話した内容はすぐに主治医へ伝わりますか?
相談の段階で、すぐにすべてを共有するわけではありません。実際に訪問看護を利用する場合は、主治医の指示に基づき、必要な範囲で連携を行います。どの範囲を共有するかについても、確認しながら進めていきます。
Q. 本人が話したがらない場合はどうなりますか?
無理に話してもらうことはしません。まずは安心できる関係をつくることから始めます。ご家族から状況をお聞きしながら、関わり方を一緒に考えることもできます。
Q. 対話だけで支援になるのですか?
対話は、ただ話すことではありません。体調や生活リズム、服薬、受診、家族関係、地域での暮らしを一緒に整理するための土台になります。必要に応じて、主治医や関係機関とも連携します。
まずは、話せるところからで大丈夫です
話すことが得意でなくても、大丈夫です。うまく説明できなくても、気持ちがまとまっていなくても、何から話せばよいかわからなくても。
今の状況を、少しだけ一緒に置いてみる。そこから始められます。
相談だけでも大丈夫です。
今すぐ利用を決める必要はありません。
Reafすみよしは、対話を通じて、こころとくらしを一緒に見つめていきたいと考えています。

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ご本人、ご家族、関係機関の方からのご相談も可能です。
まずは、今の困りごとや不安をお聞かせください。
訪問看護ステーション Reafすみよし
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